■ 抄録・要旨
| 県の魚「ムサシトミヨ」 が自然の状況で安定的に生息できるよう、生息地元荒川の水源を維持するとともに、種の保存、危険分散に係る試験研究を当センターで実施した。
飼育下での繁殖試験は、水生植物の種類及び給餌の有無による繁殖状況を試験し、各区併せて2,022尾を繁殖させた。種の保存に必要な個体数を危険分散用に蓄養するとともに、啓発展示用に貸し出し及び分譲した。
移植適地調査では本庄市への再導入を検討した。
ムサシトミヨの遺伝的多様性を解析するためのミトコンドリアDNAマーカーによる母系系統解析を試みた。
ムサシトミヨの生息地の生息数を推定した結果、生息数は22,655尾で前回調査値(平成17年度)の1.44倍であった。
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